足元からの民主主義プロジェクト 「日常」と「政治」をつなぐプラットホーム

なぜ民主主義はないがしろにされるのか?
法治国家であるはずの日本。しかし、私たちの日常には人権侵害が蔓延し、憲法や法律で守られているはずの権利は守られていません。たとえば、労働という最も身近な場ではブラック企業やブラックバイト、街頭やインターネット上ではヘイトスピーチなど、人が人として生きるという当然の権利すら脅かされています。

なぜ日本では民主主義がないがしろにされ、憲法や法律で定められている権利が単なる「理想」となってしまうのでしょうか。そもそも法治国家・民主主義とはいったい何なのでしょうか。

これからの民主主義を本気で考える
この状況を変えるために必要なのは、選挙でしょうか。デモでしょうか。あるいは、別の何かでしょうか。このプロジェクトでは、なぜこのような社会状況になっているのかを根本から考え、それを生みだしている構造について深く考察していきます。社会に蔓延する不条理や不公正を、日常の社会関係から問い直していかなければなりません。それが、私たちの「足元」から民主主義を創り出していくための第一歩です。

特別企画「若者と政治」を考える

チラシ

2016年6月26日(日)14:00~

「普通」の暮らしがしたい――先の見えない「貧困世代」のリアル

ゲスト:藤田孝典(NPO法人ほっとプラス代表理事)
会場:フォーラム8 662会議室 (渋谷駅から徒歩5分以内)
>>地図



〈開催趣旨〉

若年層を蝕む貧困の実態。今私たちに何が求められているのか?

近年、若者の貧困が深刻さを増しており、その背景には、雇用状況の悪化に伴う企業福祉の縮小と、国家による福祉の脆弱性という社会構造が存在しています。若年層の貧困は一部の人の個人的な問題ではなく、誰もが容易に陥りうる社会的な問題です。
今回のイベントでは、本プロジェクトの主催者でもある藤田孝典に、「貧困世代」とも呼ぶべき若者の貧困の実態と、その社会的な背景について講演してもらいます。
夏には18歳以上の国民に選挙権が付与されてから初めての選挙があり、若者が政治に対して声を上げていく機運が高まっています。「普通」に生きていくことすら困難な状況を変えるために何が必要なのか、一緒に考えていきませんか。

〈ゲストプロフィール〉
藤田孝典
1982年生まれ。NPO法人ほっとプラス代表理事。聖学院大学客員准教授。専門は福祉社会論など。社会福祉士。著書に『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』『貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち』

対 象
社会問題に関心のある学生であれば誰でも歓迎(大学生・院生等)
予 約
不要 ※人数把握のため、メールでの事前連絡にご協力ください
プログラム
6月26日
13:30
開場
14:00
藤田孝典講義(60分)
15:00
藤田×今野対談(30分)
15:30
質疑応答(30分)
16:00
終了予定
 

主催

高橋源一郎

高橋源一郎

1951年生まれ。作家、明治学院大学国際学部教授。著作に『さようなら、ギャングたち』『ぼくらの民主主義なんだぜ』、学生団体SEALDsと対談した『民主主義ってなんだ?』など。朝日新聞で「論壇時評」を連載中。

今野晴貴

今野晴貴

1983年生まれ。NPO法人POSSE代表。一橋大学社会学研究科博士課程在籍。専門は労働社会学、社会政策学。著書に『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』『日本の労働はなぜ違法がまかり通るのか』など。

藤田孝典

藤田孝典

1982年生まれ。NPO法人ほっとプラス代表理事。聖学院大学客員准教授。専門は福祉社会論など。社会福祉士。著書に『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』、共著に『知りたい!ソーシャルワーカーの仕事』など。

酒井啓子

酒井啓子

1959年生まれ。千葉大学教授。専攻はイラク政治研究。著書に『イラクとアメリカ』『中東から世界が見える』『中東政治学』など。

上へ ▲