参考文献リスト
第4回酒井啓子×今野晴貴×藤田孝典
なぜ日常は奪われたのか ―難民を生み出す世界の構造
「足元からの民主主義プロジェクト」では毎回、勉強会のテーマに関連する参考文献リストを挙げていきます。
*ここで挙げた文献はごく一部で、入門として実行委員が挙げたものです。
「足元からの民主主義プロジェクト」では毎回、勉強会のテーマに関連する参考文献リストを挙げていきます。
*ここで挙げた文献はごく一部で、入門として実行委員が挙げたものです。
酒井啓子/岩波ジュニア新書、2014年
「アラブの春」から数年が経過したが、「民主化」が進むどころか、中東情勢はより混沌としてきている。こうした状況を指して安易にイスラーム原理主義という言葉が持ちだしたところで、何も理解したことにはならない。著者は、「民主化」の主体としての若者と、中東政治にはたらく「外圧」に着目することで、中東世界の今を描き出す。
酒井啓子/岩波新書、2002年
栗田禎子/大月書店、2014年
吉岡明子、山尾大編/岩波書店、2014年
「イスラーム国」が世界を震撼させているなか、その言動の表層のみを捉えて「イスラム過激派」「テロ集団」といった表現を彼らに与える言説が少なくない。しかし、その本当の脅威を分析するには「イスラーム国」台頭を許すこととなった中東地域や国際社会の問題をみることが不可欠であろう。本書では、酒井啓子さんを初めとする、様々な中東問題の専門家が「イスラーム国」の実態とともにそれが勢力を拡大した背景を理解するイラクの政治・経済問題やシリア紛争について、詳細に論じている。「イスラーム国」を考える上で必読の1冊。
青土社、2011年