研究会報告
第4回酒井啓子×今野晴貴×藤田孝典
なぜ日常は奪われたのか――難民を生み出す世界の構造
2016年1月22日、北沢タウンホールにて、緊急企画「テロ・難民問題を考える」第2弾の公開学習会を行いました。
あふれるシリア難民、パリ同時多発テロ事件、激しさを増すシリア空爆、先進国内での「対テロ対策」や移民排斥の動き……現在の世界情勢に対して私たちに何ができるのか。まずは、テロや難民がなぜ生み出されるのかを知ることが重要だと考え、「緊急企画:テロ・難民問題を考える」を企画しました。緊急企画第2回は、イラク政治研究が専門の酒井啓子さんをゲストにお招きして、難民問題の背景には何があるのかを話していただきました。
まず、酒井さんからパワーポイントを用いた解説があり、難民問題やISの勃興の背景には、イラク戦争・パレスチナ問題・西洋の植民地支配があることを共有しました(資料参照)。主催の今野・藤田からは日本国内での動きと通じるものもあるとの指摘がされました。
今回の参加者は70名ほどと今までで1番多く、テロ・難民問題への関心の高さがうかがえました。